フジカ フラッシュフジカAF

ストロボ内蔵があたりまえの時代

1975年、コニカがC35EFを発売してから遅れること1年、コニカのライバル関係にあるフジがはじめてストロボ内臓カメラを発売した。これがフラッシュフジカである。この機種もいろいろある。フラッシュフジカの歴史を振り返ると以下の通り。

発売年 特徴 価格
フラッシュフジカ 1976年11月 ストロボ内蔵プログラムEE、目測 32,900円
フラッシュフジカデ−ト 1976年11月 フラッシュフジカにデ−トを追加 36,800円
フラッシュフジカU 1978年10月 フラッシュフジカのブラックボディ 29,800円
フラッシュフジカS 1978年11月 ストロボポップアップ、輸出用 不明
フラッシュフジカズ−ムデ−ト 1978年11月 37〜55mmのズ−ム、デ−ト付 59,800円
フラッシュフジカAFデ−ト 1978年11月 ビ−ムセンサ−AF、デ−ト付 49,800円
フラッシュフジカAF 1978年12月 デ−トなし 44,800円

以上である。わずか2年間に改良型てとはいえ7機種。フジのお得意のマイナ−チェンジ多機種発売はフジカコンパクトからフジのカルディアまでの伝統である(笑)。
ちなみに僕の持っている2台はシリ−ズの中では最後発のフラッシュフジカAFである。

みのかんのフラッシュフジカAF

このカメラの1台は女房の嫁入り道具の一つである。実は新婚旅行にこのカメラを持っていく予定だったが、この時何故か故障。いまでこそ文字通り腐るほどカメラがあるが、この頃はまともなコンパクトカメラは他に一台もなかった。修理を頼んだ西山写真館からキヤノンのオ−トボ−イを借りて出かけた。シンガポ−ル、バンコク、香港と回ってきたわけだが、沢山のフィルムはもちろん西山写真館に頼んだ。

上の子供が3歳くらいの時、このカメラをもたせて遊ばせていたら女房に怒られた。この頃になるとカメラもすでに10数台に達していたわけで、こちらも気楽に使わせたわけである。
怒られた理由が、昔やっと月賦で買った思い出のカメラということ、それを子供のおもちゃにしてもらっては困るというわけである。
反省した僕は、それでは曇っているファインダ−でも掃除してやろうとバラバラに分解していたら、これまた女房にみつかって怒られた(笑)。

もう1台はヤフオクで500円で他のものと一緒に落札したものである。女房に500円で買ったと言ったらがっかりしていた。発売年の1978年といえば女房も、花の青春真っ盛りの頃。
しかしまだまだカメラは高い買い物であった。高等看護学院在学中、お手伝いの給料がおそらく手取りで5〜6万円くらいではないだろうか。これが安い高いは個人差があるにしても、その頃のカメラの価格、約4万5千円はやはり月賦でなければ買えなかったであろう。

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